寝る前に暴れだす1〜3歳はなぜ?|科学で読み解く“夜のハイテンション”と寝かしつけ対策

パパ学|家庭を軽くする実用ガイド

なぜ子どもは寝る前にテンションMAXになるのか?【1〜3歳によくある悩み】

仕事を終えて帰宅すると、
玄関から聞こえてくる「ドタドタッ!」という足音。

2歳の長女が全力で走ってきて、
「パパーー!」と抱きついてくれる。
その直後、1歳の次女も負けじと突進してきて、
僕の脚は左右から引っ張られる。

──ここまでは幸せ。

問題は、このあとです。

夕飯、お風呂、歯磨き。
「よし、あとは寝るだけ」というタイミングで、
なぜか子どもたちのテンションが急上昇する。

・布団の上でジャンプ
・廊下を全力ダッシュ
・謎の奇声
・突然のごっこ遊び
・目はギラギラ、眠気ゼロ

「さっきまで眠そうじゃなかった…?」
全国のパパママが、
毎晩同じ疑問を抱いているはずです。

でも実はこの現象、
ちゃんと科学的な理由がある
“普通の発達反応”なんです。

反動性興奮(リバウンドエキサイト)とは

子どもが寝る前にハイテンションになる最大の原因が
反動性興奮です。

これは、

・日中に受けた刺激
・我慢していた感情
・発散しきれなかったエネルギー

が、寝る直前に一気に噴き出す現象

大人でも、
・旅行前夜に眠れない
・仕事後に家で急に元気になる
そんな経験、ありますよね。

子どもはこれが
大人の何倍も強く出ます

理由は単純で、
子どもの脳はまだ
「興奮を抑えるブレーキ」が未熟だから。

だから、
昼間に溜まったものが
夜にまとめて放出される。

これが「夜の大運動会」の正体です。

自律神経の切り替えが未熟なため

大人は、
夜になると自然に
リラックスモード(副交感神経)へ切り替わります。

でも1〜3歳の子どもは違います。

・切り替えがうまくできない
・興奮したまま次の行動へ行く
・刺激から落ち着くまでに時間がかかる

その結果、

「興奮状態のまま布団へGO」

になりやすい。

さらに、

・パパの帰宅
・家族が揃う
・一日の中で一番楽しい時間

が重なると、
脳は「今がピーク!」と判断してしまいます。

布団が
「休む場所」ではなく
「遊んでいい場所」になるのも、
このためです。

睡眠ホルモン(メラトニン)が安定していない

睡眠を促すホルモン「メラトニン」は、

・暗さ
・生活リズム

によって分泌されます。

ただし1〜3歳は、

・分泌リズムが不安定
・日中の光や刺激に影響されやすい
・直前まで動いていると分泌が遅れる

という特徴があります。

つまり、

体は眠いのに、脳が寝る準備をしていない

というチグハグな状態。

このズレが、
寝る前のハイテンションを生みます。

寝る前に暴れる子どもへのNG対応

寝る前にテンションが上がる子どもを前にすると、
パパママはどうしても
「早く寝かせたい」という気持ちが先に立ちます。

でも実は、
よかれと思ってやっている行動が、逆に興奮を加速させている
ケースがとても多い。
まずは「やってしまいがちなNG対応」から整理します。

(僕も何度もやりました)

急に布団へ連れて行くのは逆効果

テンションMAXの状態から、
「もう遅いから!」「はい寝るよ!」と
一気に布団へ連れて行く。
これは多くの家庭で起きている光景です。

しかし脳科学的には、これは急ブレーキ

子どもの脳はまだ

興奮 → 休息

の切り替えが得意ではありません。

その状態で突然「寝なさい」と環境を変えると、

  • 体は止められる
  • 脳はまだ走っている

というチグハグな状態が起きます。

結果どうなるかというと、

  • 布団の上でジャンプ
  • ゴロゴロ転がる
  • 逆に笑いが止まらない

「布団=遊び場」認定されてしまうのです。

叱って静かにさせようとする危険性

「いい加減にしなさい」
「もう寝る時間でしょ」
「静かにしなさい!」

つい口から出てしまいます。
僕も何度も言いました。

でも、ここで一つ大事な事実があります。

叱る=興奮刺激 です。

子どもにとっては、

  • 声が大きくなる
  • 表情が強くなる
  • 空気がピリつく

これ自体が新しい刺激になります。

つまり
「静かにさせるために叱ったのに、脳はさらに覚醒する」

特に1〜3歳は
「言葉の意味」よりも
「空気・トーン・勢い」を強く感じ取る時期。

叱るほど、
✔ 心拍は上がる
✔ 興奮は持続する
✔ 寝つきは悪くなる

という負のループに入りやすくなります。

親の焦りが子どもに伝わる理由

実は一番効いてしまうNG対応は、
パパママの焦りです。

  • 「早く寝かせないと…」
  • 「明日も仕事なのに…」
  • 「なんで今日は寝ないんだ…」

この焦り、言葉にしなくても確実に伝わります

理由はシンプルで、
子どもの自律神経は
大人の状態に同調しやすいから。

パパが早口になる
→ 動きが速くなる
→ 呼吸が浅くなる

これだけで、
子どもの脳は「まだ活動時間だ」と判断します。

寝かしつけで大事なのは、
実はテクニックよりも大人側のリズムです。

寝る前のハイテンションを落ち着かせる科学的対策

ここからは、
やっと家で実際に効果を感じた
科学的に理にかなった対策を紹介します。

どれも特別な道具はいりません。
「順番」と「空気」を整えるだけです。

寝る前30分の「ゆるゆるタイム」

一番効果が高かったのがこれです。

寝る前30分は、
興奮しない遊びだけに切り替える。

例えば、

  • 積み木
  • お絵描き
  • パズル
  • 絵本をじっくり読む
  • ぬいぐるみを並べる

ポイントは
「走らない・飛ばない・競わない」。

この時間があるだけで、
子どもの脳は自然と
副交感神経モードへ移行します。

部屋の明るさを1段階落とす

これはメラトニン対策として最強です。

やることは簡単。

👉 寝る30〜60分前に、部屋を少し暗くする。

これだけで、

  • 脳が「夜」を認識
  • 睡眠ホルモンの分泌が始まる
  • 興奮のピークが下がる

逆に
明るい照明+テレビ+スマホは
完全に覚醒スイッチです。

パパの抱っこが最強な理由

寝る前に暴れている時ほど、
実はパパの抱っこが効きます。

理由は科学的に明確で、

  • 深い圧迫刺激
  • ゆっくりした揺れ
  • 大人の体温

これらが、

✔ 心拍数を下げ
✔ 自律神経を整え
✔ 安心感を与える

抱っこは、
最強の睡眠導入スイッチです。

特にテンションMAXの時は、
「言葉」より「身体」で落ち着かせる方が早い。

寝る前ルーティンを固定化する

子どもの脳は
「予測できる流れ」が大好きです。

例えば、

  • 水を飲む
  • 明かりを落とす
  • 絵本を1冊読む
  • トントンする

毎日同じ順番で繰り返すと、

「この流れ=寝る時間」

と脳が覚えます。

やっと家では
このルーティンを作ってから、
寝る前の暴走が明らかに減りました。

パパが焦らないことが一番効く

最後に、いちばん大事なこと。

それはパパがゆっくりすること

  • 動きをゆっくり

  • 声を低く

  • 呼吸を深く

これだけで、
子どもの自律神経は引きずられるように落ち着きます。

正直、僕もよく失敗します。
でも、
「焦らない方が早く寝る」
と分かってからは、気持ちがかなりラクになりました。

まとめ|寝る前に暴れるのは「困った行動」ではない

寝る前テンションMAXは、

・反動性興奮
・自律神経の未熟さ
・ホルモンリズム

が重なった、仕組み上の現象

叱る必要も、
自分を責める必要もありません。

科学を知るだけで、
寝かしつけは確実にラクになります。

パパが仕組みを理解すると、
夜の家庭は、少しずつ軽くなります。

これが、パパ学のいちばん美味しいところです。

SNSフォローボタン

やっとをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました