— 今年は制度改正あり!知らないと普通に損します —
はじめに:年末調整の季節がやってきた(けど今年は“いつも通り”ではない)

こんにちは、やっとです!
年の瀬になると、会社からそれはもう当然の顔で渡される書類があります。
そう——
年末調整の書類。
紙の束をポンっと渡されて、
「よろしくお願いしま〜す」みたいな軽やかさ。
いや軽すぎるやろ。
こっちは、
・子ども2人の世話して
・帰ってきたらご飯
・寝かしつけで寝落ち寸前
・気づいたら深夜
そんなタイミングで “謎の書類” を処理しろと?
そして今年は…
書類の形式が変わり
控除制度が変わり
新しい控除まで登場し
去年の知識が役に立たない部分がある
つまり、今年の年末調整は
「いつも通りで適当に書いとこ〜」では確実に損する可能性がある年
です。
逆に言えば、
今年は“知ってるだけで得する”年末調整
とも言えます。
そこでこの記事では、
✓ むずかしい専門用語ゼロ
✓ パパでもママでもスッと理解できる
✓ 例え話モリモリ
✓ でも情報源はすべて国税庁
という “パパでも読み切れる労務記事” を目指していきます。
年末調整とは?パパでも秒で理解できる“本質”
まず本質からいきます。
年末調整とは、一言で言うと…
1年分の税金の「概算」と「正しい金額」のズレを調整するイベント。
ざっくり言うと、
会社が毎月、
“たぶんこのくらい” の税金を天引きしている。
でも実際の年収や控除は、
もっと細かく変動している。
結果、
払いすぎ or 足りてない
が起きる。
その差を調整するのが 年末調整 です。
パパ視点の例えにすると…
「うちの子たち、今日どれくらいご飯食べるだろう?」
と予想して多めにご飯を作る
→ ぜんぜん食べない or めっちゃ食べる
→ 焦る
→ 調整する
これと同じ。
2025年、制度が変わりました。(これ知らないと損)
今年は“例年以上”に重要です。
① 基礎控除・給与所得控除の仕組みが見直された
国税庁の資料によると、
2025年から控除の金額が所得に応じて変動する方式に見直し。
👉 参考(国税庁)
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/nencho2025/pdf/102.pdf
ざっくり言うと
収入が低め → 控除が増える(税金下がる)
収入が高め → 控除が減る(税金上がる)
「え、自分はどっちなの?」
これ、今年の年末調整の最初の分岐点です。
② 新しい“特定親族特別控除”の創設
19〜23歳の子どもについて特に手厚くする
「特定親族特別控除」 が新設。
簡単に言えば、
「教育費が重い世代をもう少し助けましょう」 という制度。
これ、パパ・ママ側の味方。
まだ幼児のパパである僕らには関係ない?
というあなたも、未来で絶対関係してくるので
今からしっかりと確認しておきましょう!
③ 申告書のフォーマットが刷新
これも重要。
去年までの書き方が通用しない可能性があります。
特に 「基礎控除・配偶者控除・扶養控除」 が1枚に統合されるなど、
大型変更されているのでしっかりと確認しましょう。
参考:国税庁「年末調整のしかた2025」 https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/nencho2025/01.htm
結局、何を書いて、どれを提出すればいいの?
まず正直に言います。
年末調整でつまずく人の 80% は、このパートが原因です。
-
書類が多い
-
名前が似てる
-
書く内容も似てる
-
しかも 今年(2025)は書類そのものが刷新された
……そりゃ混乱しますわ。
でも、大丈夫。
この記事では “育児で忙しいパパでもわかる!” を目指して解説します。
(年子パパが言うんだから間違いない)
まず“超ざっくり全体マップ”を頭に入れるところからはじめます👇
【書類①】基礎控除・配偶者控除・特定親族控除申告書(統合版)
→ あなた自身+奥さん+扶養家族の情報をまとめる紙
【書類②】扶養控除等申告書(いわゆる“マル扶”)
→ 扶養家族(子ども・親など)の情報を書く紙
【書類③】保険料控除申告書(生命保険・地震保険など)
→ 払っている保険に応じて税金が安くなる紙
【書類④】住宅ローン控除の書類(該当者のみ)
→ 住宅ローン控除2年目以降の手続きをする紙
ここまで把握できたらもう半分クリアです。
ここからは、パパでも絶対理解できるレベルで1つずつ丁寧に説明していきます。
【書類①】基礎控除・配偶者控除・特定親族控除申告書(統合版)
2025年から、ついに 書類がガラッと変わりました。
去年までの
-
基礎控除申告書
-
配偶者控除申告書
-
親族控除申告書
これが、ぜんぶ1枚に統合。
つまりこれは、
“自分と家族の情報まるっと書く紙”
です。
この書類で書く主な内容は3つ
① あなた本人の所得見込み
→ 給与明細の総支給額ベースでOK
→ 書類のガイド通りに書けば迷わない
② 奥さん(配偶者)の所得見込み
今年はここが格段に重要。
理由:
配偶者控除・配偶者特別控除の所得ラインが2025年に改正されたからです。
去年は対象外だった奥さんが、今年は対象になる可能性があります。

こんな人は要チェック!
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育休・産休明けで収入が変わった
-
パート時間を増減した
-
「103万・150万の壁」がどうなったのか曖昧
-
去年の申告書を“そのまま写して提出”しようとしている(危険)
③ 特定親族(新設)
2025年から始まった 「特定親族特別控除」 の対象を書く欄です。
対象:19〜23歳の若い扶養親族(大学生など)
僕の場合今は関係ないですが、将来絶対関係してきます。
(大学費用ってマジでデカい)
✔ この書類で“損しやすい人”の特徴
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奥さんの所得を正しく書いていない
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去年の書類を写してる
-
子どもの生年月日が書き間違い
-
新しく始まった制度(特定親族控除)を知らないままスルー
✔ 書き方のコツ(やっと式)
-
給与明細の総支給額だけメモしておく
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奥さんに“ざっくりでいいから年収いくら?”と聞く
(怒られないように柔らかい声で) -
子どもの生年月日は絶対に正確に
-
去年のコピーは使わない
(2025年は書式が大きく変わったので危険)
【書類②】扶養控除等申告書(マル扶)
これは、
「うちには扶養家族います!」と会社に知らせる紙
です。
✔ 書く内容
-
子ども(16歳未満も書く)
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親・祖父母
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仕送りしている別居家族
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16歳以上で学生の子ども
ここで大事なのは、
“扶養=一緒に住んでいる人”ではない
ということ。
パパがよく間違える「子どもの書き方」
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生年月日を間違える(超よくある)
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16歳未満は控除ゼロだから書かなくていい、と誤解
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別居か同居かの選択肢を逆にする
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今年生まれた子を丸ごと書き忘れる(本当に多い)
✔ 損しやすい人の特徴
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今年生まれた子の記入漏れ
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16歳未満の子を省いてしまう
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生年月日の数字ミス
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単身赴任や別居扶養の判断ミス
【書類③】保険料控除申告書(マル保)
これは “ほぼ確実に得する書類” です。
なぜなら、払っている保険がある限り控除が発生するから。
✔ 書く内容
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生命保険料
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個人年金保険料
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地震保険料
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民間の介護医療保険料
✔ 必要なもの
保険会社から届く「控除証明書」
(10〜11月頃に届くハガキ)
育児世帯だと 80%なくなる。
(机の上・冷蔵庫・リュックの中、全部に挟まっている可能性あり)
→ なくても再発行できます(ここテストに出ます)
✔ 注意点
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去年の証明書は使えない
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証明書がなければ控除は受けられない
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控除額は保険の種類によって違う
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保険を複数契約している人は記入欄に注意
【書類④】住宅ローン控除(該当者のみ)
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2年目以降は年末調整でOK
-
必要書類が揃っていないと適用されない
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初年度だけ確定申告が必要
-
年末調整での間違いが大きな損につながることも
家を買っている家庭は、ここを正しく書くかどうかで
数万円単位で変わる可能性があります。
ここまで理解できたあなたは、
ほぼ“損するリスクゼロ”です。
なぜなら、
-
書類の意味
-
2025年の制度改正点
-
誰が対象か
-
どこでミスが起きるか
これをすべて押さえられているから。
あとは実際に書くだけ。
やっと家のパパ視点で語る“年末調整の価値”
年末調整は「家族の棚卸しイベント」
年子育児してると、 正直、毎日が戦争。
気づいたら1年終わっていて、
子どもが成長していて、
奥さんの働き方も変わっていて…
この1年を整理するのが年末調整。
「あ、これ控除対象になるんだ…!」
こういう気づきがほぼ毎年ある。
あ、保険増えてた
あ、奥さんの働き方変わってた
あ、ふるさと納税やってた
あ、医療費けっこう使ってた
税金が戻る=パパの小さなボーナス
12月〜1月の給与は手取りが増えるケース多い。
子どものおもちゃ買いたくなる。 むしろ買う。 (妻に止められる)
2025年の年末調整で“損しないためのチェックリスト”
① 控除の仕組みが変わってる → 去年と同じ書き方は危険
② 奥さんの収入が増減してる → 配偶者控除に影響大
③ 保険の控除証明 → 絶対に提出する
④ 新しいフォーマットで書く
⑤ 扶養の有無は“今年の状況”で書く(去年のコピーNG)
最後に— 年末調整は、家族を守る知識
労務の世界で働いていて思うのは、
「制度は知っているだけで得をする」
というシンプルな真実。
今年の年末調整は“制度改正あり”なので、
知らないと普通に損します。
でも逆に言えば、
この記事を読んでくれたパパ・ママは すでに半歩リードしてます。
育児も、仕事も、家計も、 何も完璧じゃなくていい。
でも「知る」だけで、 家族の生活がちょっと良くなる。
そんな情報をこれからも届けていきます。
参考:すべての情報ソース(公的資料のみ引用)
国税庁「年末調整のしかた(令和7年版)」 https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/nencho2025/01.htm
国税庁「令和7年度 税制改正資料(基礎控除等の見直し)」 https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/nencho2025/pdf/102.pdf
国税庁「源泉所得税 改正内容一覧」
https://www.nta.go.jp/users/gensen/index.htm
厚生労働省・総務省関連資料 収入・控除関連統計(扶養控除の基礎情報)




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